2016年07月07日

新学期の自己紹介を乗り切る

「自己紹介をしてください」
と、学生たちは何度言われているでしょうね。

日本語学校で4期制を取り入れているところは増えていますし。
学期ごとに、担当の先生が増えたり変更されたりすることは、よくあることですし。
2年間在籍するとしたら、計8回。
チームティーチングだったら、1クラス3~5人の先生が行き来すると思うと、途方もない回数の自己紹介をさせられていることになります。中級以降ならなおさら。

わたしだったら飽きる。

というより、聞いてるほうも正直飽きる。
すぐに覚えられないし。

ということで、今回はたまにやる「わたしが学生の名前を覚えるための自己紹介」をしてもらいました。
自己紹介というか、名前紹介です。

自分の名前の由来とか、意味を説明を聞くのは、とても楽しく興味深いです。

恥ずかしながら、東南アジア圏の言葉はまだ全然勉強していないので(英語もできないけど)、意味を教えてもらうと「へえーそうなんだ!」と驚くことが多いのです。

例えば、昨日のクラスでは
チュオン・ソン
アン・ソン
タイ・ソン
と3人のベトナム人のソンさんがいました。

絶対覚えられない・・・と思っていましたが、
チュオン・ソンは「長い山」
タイ・ソンは「高い山」
アン・ソンは「安山=絶対に倒れない山」
と教えてもらい、すぐに覚えられました。

他にも、とても優しそうな顔をした学生さんの名前に「戦争が上手な人」という意味のミドルネームが入っていると聞いて驚いたり、「偉い人、いい人、皆が知っている人」という意味の名前を持つ人が、周りから「でも名前だけ!」と言われるキャラだったりで、楽しい時間を過ごすことができました。

とても盛り上がったので、中級以上の学習者にはお勧めします。


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posted by 穂村香 at 10:27| Comment(0) | 授業について | 更新情報をチェックする

2016年06月08日

違いの説明(あいだ・あいだに・うちに)

たぶん既述したと思うのですが、4月から新しい学校でお世話になっていて、その学校ではみん日が終わったら『中級へ行こう』を使って指導されています。

その『中級へ行こう』も佳境に入っているクラスで、今日は復習の時間を担当しました。
復習の時間というのは、学習者が忘れているところを「もう一度説明してください」と言われることが想定されるので、全部の項目を理解していないといけないのですよね。予習量も増えるので、準備は大変です。

しかし、さすがに10年も日本語教師をやっていると、経験値というか、知っていることが増えるので、きちんとつめて予習しなくても、違いの説明のポイントを知っていることが増えてきます。
要は、どの国の学習者でも、どんな学習者でも、わかりにくいポイントは同じということなのでしょう。

今日は「あいだ・あいだに・うちに」の違いをもう一度説明してください、と言われ「よしよし、任せなさい」とばかりに偉そうに説明してきました。

「あいだ」と「あいだに」の違いは、わたしが心から尊敬する佐々木瑞枝先生(著書を拝読しているだけですが、心の師と呼んでいます)のご著書の中で、大変簡潔にわかりやすくご説明されていたので、「あ!そうなんだ!」すっと入ったので、ずっと印象に残っているのです。

授業のあいだ、○さんはずっと寝ている。
授業のあいだに、○さんはトイレへ行った。

これ、実際の学生の名前を使って例文を言っただけで、クラスの全員が「ああ」と言っていました。
はっきりではないものの、例文だけで何となくわかったようでした。
それから、おもむろに時間軸を書いて、「授業は○時から○時まで、長い時間です。授業は長い時間。寝ている時間も長いです。そのとき『あいだ』を使います」と簡単な説明をしただけで、勘のいい学習者が「じゃあ、『あいだに』は短い時間ですか」と言ってくれました。

そこから、「あいだ」と「あいだに」の例文をいくつか出していき、その仮説が正しいかどうか検証。納得してくれました。

「うちに」は、ちょっと毛色が違うと思ったので、別立てで説明。
定番の「晴れているうちに洗濯しよう」から、「日本にいるうちに東京タワーへ行きたい」や、ちょっとジョークを交えて「先生が来ないうちに友達の宿題をコピーしてしまおう」など、「今はできる。でもそれが終わったらできない。だから今する」というニュアンスが出る例文をこれでもかと出しました。

そうしたら、一人の女子学生が「先生!わたしは若いうちにたくさん遊びます!」と発言。
理解がアウトプットにまで達したと、大変感激しました。

最近養成講座の方でも受講生の方々に言っているのですが、説明するのではなく、気づきを与えるのって大切なんだなあと、改めて感じています。そのためには例文を作る力が必要になるのですね。
何だか、当たり前のことを、再確認させてくれたいい授業でした。
posted by 穂村香 at 20:46| Comment(0) | 中級へ行こう | 更新情報をチェックする

2016年05月24日

反省に慣れすぎてマイナス思考

先生の配置の関係で、先日新しいクラスに入らせてもらえることになりました。

初めて入るクラスはこちらとしても緊張しますし、この時期の新しい先生は、学生にとっても新鮮です。
なので、新学期よりも学生の先生を査定する目は厳しい気がします。何となくなのですが・・・。

ですから、こちらとしましても、入念に準備をして授業に臨んだのですが。

そのおかげで、ありがたいことに良い結果だったのです。
「楽しかった」「わかりやすかった」と学生たちは授業後に口々に言って帰って行きました。

あー、良かった!
と思ったのも束の間、意識は授業の振り返りに。

「え、でも、何がよかったんだろう・・・」
「今日の授業のどこを生かせばいいのか・・・」
となぜか暗い気持ちになるわたくし。

日本語教師の皆さんならわかっていただけるかと思うのですが、授業準備をいくら一生懸命にやっても、授業でいくらパフォーマンスしても、うまくいく授業なんて100回やって1回あるかないかというくらいなんです。まあ、こんなに打率が低いのはわたくしだけかもしれませんが・・・。

なので、普段から常に「どうやれば改善できるか」「次回の授業はどうすれば今回より良い授業になるのか」と振り返りをしているわけです。
そうして、自分の中で一応の改善を加えて、また授業に臨むという反省スタイルが自分の中で確立されているのです。

それなのに、予想外の高評価。
評価されるのに慣れていない、というのは盛りすぎですが、学生の不満というか、わかりにくそうだったところを解消していくのが授業の組み立て方であるわたしにとって、良かった授業のクオリティを保つということは不慣れであるのです。

いやいや、本当にどうすればいいのか・・・
何がよかったのかを早急に分析しなければなりません。

次回の授業の評価を急落させないためにも。

評価されてもされなくても辛いなあ。

posted by 穂村香 at 19:37| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

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