2015年02月21日

「子」って言わないで

お久しぶりの更新です。
なかなかコンスタントに更新するのは難しいですね。反省しています。

さて、標題の件ですが、この業界、女性の先生が多いことは周知のとおり。
特に、私のように大学卒業してからずっとこの業界1本(途中離脱した経験ありですが)で過ごしている変わり者はそうそういないわけで。
他の社会経験をしっかり積まれた次のステップとして、または家庭でしっかり子育てを終えてからの第二の道として、この仕事を選ばれていらっしゃる方が多いです。

そのような方に共通しているのが、学生を「あの子」などと「子」という呼称で呼ぶことなんですね。
自分のお子さんと同年代だから、という方もいらっしゃいますが、多くは「子どものように見えるから」という理由でそう呼んでらっしゃる方もいるのではないでしょうか。

つまり、「私はこの子たちに日本語を教えるとともに、日本の文化や習慣までも教えるなきゃ!」と意気込んでいるせいで、学生らを実際の年齢以下に見てしまっているのではないかと思うわけです。

確かに、学生らは日本語学習期間が短ければ短いほど、言葉が拙いせいで、子どもっぽく見えてしまうことがあります。
また、留学という自国とは違う環境がそうさせるのか、実際の年齢よりも子どもっぽく振る舞う人もいます。

けれども、来ている学生らは、ほぼほぼ20歳前後の大人なわけで。
それを、無意識にしろ「子」と呼ぶのはどうかと思うのです。

学生らは敏感です。
子ども扱いされてるな、ということだって、言わないだけですぐに読み取ります。
特に、アジア圏の学生らに対して、日本語教師はそのような態度を取りがちです(と、私は感じています)。

なぜこんなことを思ったかというとですね。

この間学生らから、お手紙をもらったのです。
本来は「メールの書き方」という授業で行ったメールの文章のなのですが、勢い余ってみなさん私へのお手紙を書いてくれたのです。

その中に、本当にはっとさせられるお手紙がありまして。

「先生が来る前(私は彼らが入学してから半年後に今の学校に勤めるようになったので)、全部の先生が私たちは良くない学生だと言いました。私たちのクラスが学校でいちばんうるさいクラスだと言いました。でも、先生だけ言いませんでした。私たちをいつも褒めてくれました。ありがとうございました」

という内容でした。

恐らく、以前の先生方は、よかれと思って厳しいことをおっしゃっていたのでしょう。
ただ、そこに「子」に対する気持ちが少しなりともあったのではないでしょうか。
もしかしたら、私の深読みかもしれません。けれど、学生らは言わないだけで、言えないだけで、いろんな考えや気持ちを心に抱えているはずです。

私が反対にこのクラスで厳しいことを言わなかったかというと、絶対にそんなことはありません。
自信を持って言えます。
黒板を叩いて(恥ずかしい・・・)、大声で注意したことだって何度もあります。
ドスの効いた声(と最近同僚によく言われます。これも恥ずかしい)で、静かに怒りを表したことも多々あります。

ただ、いつでも私が心に持っていたのは、「日本語学校は小学校や中学校や高校とは違う。教育の方針は似ているかもしれないけれど、私が接しているのは、れっきとした大人だ」という気持ちです。

だから、褒めるときは褒める、注意するときは注意する。ただし、日本人の大人に接するのと同じようにです。
「わーすごいですねー」なんて褒め方をする先生もいますが、馬鹿にされたと思われては本末転倒です。

だから、全ての日本語教師の方にお願いです。
「子」という呼称をやめませんか。
まずは呼び方から、「あの人」というように変えてみませんか。


終わりに・・・
夜中にブログアップするのは危険ですね。
説教くさくなってしまっていたら申し訳ないです・・・
学生らがもうすぐ卒業かと思うと、ちょっとおセンチな気持ちになってしまいまして。
今後は昼間に更新することにします。


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posted by 穂村香 at 23:28
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