初めて入るクラスはこちらとしても緊張しますし、この時期の新しい先生は、学生にとっても新鮮です。
なので、新学期よりも学生の先生を査定する目は厳しい気がします。何となくなのですが・・・。
ですから、こちらとしましても、入念に準備をして授業に臨んだのですが。
そのおかげで、ありがたいことに良い結果だったのです。
「楽しかった」「わかりやすかった」と学生たちは授業後に口々に言って帰って行きました。
あー、良かった!
と思ったのも束の間、意識は授業の振り返りに。
「え、でも、何がよかったんだろう・・・」
「今日の授業のどこを生かせばいいのか・・・」
となぜか暗い気持ちになるわたくし。
日本語教師の皆さんならわかっていただけるかと思うのですが、授業準備をいくら一生懸命にやっても、授業でいくらパフォーマンスしても、うまくいく授業なんて100回やって1回あるかないかというくらいなんです。まあ、こんなに打率が低いのはわたくしだけかもしれませんが・・・。
なので、普段から常に「どうやれば改善できるか」「次回の授業はどうすれば今回より良い授業になるのか」と振り返りをしているわけです。
そうして、自分の中で一応の改善を加えて、また授業に臨むという反省スタイルが自分の中で確立されているのです。
それなのに、予想外の高評価。
評価されるのに慣れていない、というのは盛りすぎですが、学生の不満というか、わかりにくそうだったところを解消していくのが授業の組み立て方であるわたしにとって、良かった授業のクオリティを保つということは不慣れであるのです。
いやいや、本当にどうすればいいのか・・・
何がよかったのかを早急に分析しなければなりません。
次回の授業の評価を急落させないためにも。
評価されてもされなくても辛いなあ。