2014年12月14日

授業見学後のがっかりする感想

私自身はあまり多くの日本語学校を経験したわけではないのですが、一緒に働いている先生方から
「他の先生の授業を見学なんてできない」ということをよく聞きます。

また、養成講座に通っている、または修了したばかりの先生方からも「実際の授業を見たことがないから、不安だ」という話を聞くことがあります。

自身が新人の頃を思い出すと、同じ思いを持っていました。
授業の組み立て方すらわからないから、とにかく取っ掛かりでも手に入れたい。
先輩の授業を見せてもらえれば、どのように進めていけばいいか、わかるかもしれない。
そんな安易な気持ちを持っていました。

うちの学校は新しく日本語教師になった先生が多く在籍しているので、見学する授業をこちらが指定して、見てもらうようにしています。
これはかなり珍しいことだと思います。
普通、自分の授業を見られるのを嫌がる先生が多いですからね。

さて、授業を見学した後に、見学をした先生は必ず報告書を提出してもらうことになっています。

前置きが長くなりましたが、今回はその報告書の話です。

報告書というかレポートなのですが、以下の2つは必ず書いてもらっています。
・授業の進め方、内容
・所見、感想

1つめの「授業の進め方、内容」は、見たことを記録していくことなので、ほぼ問題はありません。
(中には問題もある人もいますが)
2つめの「所見、感想」ですが、こちらについて若造から一言。

実は授業を「見られた」側の講師が、全然嬉しくない言葉があります。
それは、「先生の授業は楽しかったです」「学生と同じように楽しんで授業を受けることができました」
「勉強になりました」です。

これを言われた授業を見せた側の講師は、少なからずがっかりした気持ちになっていることを知っておいていただきたいのです。
・・・・・・もしかしたら、上記の言葉を喜ばれる方もいらっしゃるかもしれませんが、大多数の講師は嬉しくないと思います。
授業を見学された先生なりに、良いところを挙げておこう、褒めておこうという気持ちの表れだとは思います。でも、それは大きな誤解なのです。

私の気持ちをはっきり言ってしまえば、「授業見学で得たものを自分の授業に生かして欲しいのに、感想はそれだけですか」です。

学生と一緒に楽しんでどうする。
あなたは先生として学生を指導する立場になろうとしているのに、ただ座って見てただけですかー!

なので、もし、見学した先生の授業を褒めたいのであれば、この点が素晴らしかった、この点が私の視点にない部分だったので見習いたい、という具体性を持たせてほしいのです。
そのためには、授業を見る前に、事前にどの教科書のどの課の授業をするのかを聞いておいて、自分なりの教案を作成しておく、ぐらいの気持ちで見学に臨んでほしいのです。

見学をされる方は大変です。
いつもと同じ授業をしたいと思っても、やはりそこは人間ですから、同業者が現場にいるということで緊張もします。普段よりも失敗できない、という気持ちを強く持って授業をしなければなりません。準備も念入りに行うと思います。

ですから、見学をする方も安易な気持ちで教室に入らないでほしいと思うのです。
少なくとも、私が授業見学に入るときには、上に書いたような点に気をつけているつもりです。

授業見学をされる側からのお願いでした。
posted by 穂村香 at 20:39| Comment(0) | 先生 | 更新情報をチェックする
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