2017年07月03日

26課 「んですか」は文明の利器に頼る

気温も高く、湿度も高いので、家から一歩も出る気がせず、ブログ更新をしています。
我が家は築〇十年の団地なので、湿気は怖いです。またカビに怯える季節がやってきてしまいました。

さて。
先日『みんなの日本語』26課の簡単なモデル授業をしました。
日本語学校の学生相手ではなく、養成講座のアルバイト学習者相手ですが、外国人であることには変わりなく。
あんまり好きではなかった項目ですが、今回試してみたことで、ようやく納得できるレベルの授業までもっていくことができた気がします。

「んです」の用法と言われるものは以下の4つ
①推論の確認
②説明を求める
③理由を聞く
④理由を説明する

①「推論の確認」って何だよ。日本語で日本語の意味を見ると、本当にわかりにくいことが多いですね。
要は「見たり聞いたりして、思ったことが、本当に正しいかどうかを聞く」そうです。
よく出てくる例文である「雨が降っているんですか。」などですね。
これはもう、レアリアか絵を教師側が準備するしかないと思っています。
状況を設定しすぎるのはあまり好きじゃないんですが、これはもう仕方がない。できるだけ、対象の学習者が身近に感じられるものを準備していきます。

②「説明を求める」聞きたい、知りたいと思ったことを、具体的に説明してほしいときに使うそうです。
これは、今回の大成功案件。
今の時代、便利になりましたよね。スマホに写真ぐらいいくらでも入っていますから。
好きな写真を見せ合って「どこで撮ったんですか」「いつ行ったんですか」「この着物、どこで買ったんですか」なんて、聞きたい放題。しかも、本当に知りたいことだから、びっくりするぐらいスラスラと会話が進みます。ちょっと難しい表現も使ってみようという気持ちになるみたいで「誰に撮ってもらったんですか(←「てもらう」は難しい)」なんて言い方も、自分たちから発信していました。
ありがとう、スマホ。ありがとう、文明の利器。

+@として、「どうしたんですか」を練習。
これも、とりあえず身近なもので仕込んでおきました。
絆創膏に湿布など。マスクと眼帯、包帯は家になかったので、置いてきました。
でも、日本語学校では本当によく使うんですよねえ。「どうしたんですか」
バイト先で怪我してくるので…最近では指に包帯ぐるぐる巻いて来た学習者がいました。
そんなとき「バイトしてて、切ったんです…」と言ってくれたら、自然なやりとりになるなあと思いました。
まあ、怪我しないのがいちばんいいのですが。
なので、「心配したとき」に使うのがいちばん多い気がします。どうしたんですか。

③と④はセットで。
「どうして遅刻したんですか」「どうして昨日休んだんですか」「どうして連絡しなかったんですか」など、今後は自然な日本語が使い放題だ!
今までの「どうして昨日休みましたか」は、自分自身で使いながら、不自然だと感じていましたから。


青い本(初級Ⅱ)になって、すぐにこんな難しい項目なんて!と思っていましたが、早めに自然な日本語に触れさせておこうという意図なのかもしれない、と今は思っています。
その証拠?に、これ以降「んです」の教科書での登場率はかなり高いですし。

学習者も教師もふんばりどころです。


posted by 穂村香 at 10:28| Comment(0) | みんなの日本語 | 更新情報をチェックする

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