2016年07月30日

として日本へ来ました

「として」を教えるときに、いちばんセオリーなのは「留学生として日本へ来ました」だと思います。
先日、
「日本にはいろいろな人が来ます。
皆さんは日本語を勉強しに来ました。
留学生として日本へ来ました。
でも、他にもいろいろいますね?」
と聞いてみて、
観光客として〜、ビジネスマンとして〜、などといろいろな立場を挙げてもらいました。

その時、ある学生が
「refugeesとして日本へ来ました。先生、日本語でrefugeesは何ですか?」と聞いてきました。

恥ずかしながら、その単語の意味を知りませんでしたので、すぐに辞書で調べました。

皆さんはご存知でしょうかrefugees。

難民として日本へ来ました。
正解は難民です。

日本語教師歴が長くなり、知らない英単語でも文法項目から推測して、たぶんこんな意味だろうなと想像することが多いのですが、今回はその力もまるで発揮できず…全くわかりませんでした。

要は、わたしの中に「難民として日本へ来る」という、その事象が頭の中になかったからだと思います。

ニュースでは連日のようにシリア難民について取り上げられていたり、EUでの難民政策や、オリンピックへの難民チーム参加など、「難民」について触れる機会、聞く機会は多くなっているけれど、自分への関わりがないものだと、表面的な関心・理解しかないことに気づかされました。

年々新しい単語を覚えるのが苦手になっていますが、今回はしっかり覚えました。


posted by 穂村香 at 15:08| Comment(0) | 学生 | 更新情報をチェックする

2016年07月29日

考え方を変えました

関東もようやく梅雨明けしました。
夏休み!という感じの青空と入道雲に、少しだけうきうきした気持ちになりながら、学校へ行ってきました。

先日、「日本語教師は簡単になれる仕事じゃないんだ。日本人だから教えられそう、なんて言う人はダメだ!」と偉そうに述べましたが(主旨としては、上記と同様の理由で政治家を目指すのはよろしくないのでは、というものだったのですが)、少し考え方を変えました。

なぜかというと、養成講座での新学期が始まったのですが、上記の理由で講座を受講されている方がいらっしゃったのです。これ教鞭をとる側としては大変にキツいです。

養成講座の受講生を募集するときに、ちゃんと精査してくれれば・・・と思いつつ、経営面等からそのような選り好みはできないのだろうなあ、と考えてみたり。
日本語教師って、まだまだ地位が低いんだなあと、改めて肩を落としてみたり。

弁護士の資格がない人に弁護を頼もうと思う人はいないのに、医師免許がない人に手術を頼もうと思う人はいないのに、パイロットでない人が操縦する飛行機に乗りたがる人はいないのに(しつこい)、資格がない人にでも日本語を学ぼうとする人は多いのは、やはり、専門職という認識がないからなのでしょうね。
あと、上記と比べると、割と簡単に資格がとれるということも関係しているのでしょうか。

少し考えてみれば、自分が目指そうと思う職が「誰でもできそうなもの」なんて言うことは、自分を低めているようにも思えるのですが、世間ではそうではないのでしょうね。

ですが、よくよく思い出してみると、自分が日本語教育の世界に入ったとき、志高く「日本語教師になりたい!」と思っていたわけではありませんでした。
それこそ、恥ずかしいぐらい「何となく」で携わったこの業界、日本語教師になってからも、自覚が芽生えたのはずいぶん時間が経ってからでした。

ということで、標題どおり考え方を変えました。

ちゃらんぽらんだったわたしが、少しなりとも偉そうに日本語教師はどうあるべきか、と考えるに至るようになったのは、なんと言っても先輩諸氏のおかげなのです。

ならば、今度はわたしがその役目を果たさなければなりません。

「日本語教師ぐらいにならなれそう」と思っている人に、「日本語教師ってこんなに真面目に取り組んでいる専門職なんですよ」と伝えること、「日本語教師ってこんなに面白くて魅力的な仕事なんですよ。だからこそ、誰にでもできるような仕事ではなく、情熱を持って取り組まないと辛いですよ」と伝え、心から「日本語教師になりたい」と思ってくださる人を一人でも多く増やそう、という考えに変えました。

これ、学生に日本語を教えるよりずっと難しい課題であるような気がしますが。

養成講座で教えたいと思ったのは自分なので、難関ではありますが、挑戦のしがいはあります。
恐らく今後何度もぶつかるであろう難関ですが。

また夜に更新してしまったので文章が暑苦しいですね。
まあ、夏だからこそ、ということで・・・。

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posted by 穂村香 at 23:40| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2016年07月23日

話す力と書く力

思っている以上に2つの間には開きがあるのだなあとつくづく感じます。
まあ、私自身もそうですが。

外国に行ってその地で過ごすと、何度も耳から入ってくる言葉は「何となく」覚えて使うようになるのですよね。
それで、聞こえたとおりに発音してみると、割と通じるからうれしい。
でも、その言葉を「書いてみて」と言われたら、固まってしまうと思います。

学生に書かせたものを見ると、いつも思います。
上手に話しているのになあ、案外違う発音で話しているんだなあ。とか。

授業のときには問題なく使えていた文法なのに、なぜ書かせると間違っているのかなあ、やっぱり理解できてなかったのかなあ、とか。

話すのも流暢で、書くのも正確にできるなら、それはもう日本人だろ、と最近思うようにしています。

四技能全部バランスよく、というのは理想ですね。

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posted by 穂村香 at 23:12| Comment(0) | 学生 | 更新情報をチェックする

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